(1)地域の概要
私たちの住む熊本市は熊本県の中央からやや北に位置し、人口は約68万人で熊本県の人口の約1/3を占める大きな街です。また、有明海を望む海岸線は、約22kmもあり、そこには熊本市の海の玄関である熊本港があり、そこに沖新があります。
私たちの漁場は、有明海の干潟とその沖合にあり、阿蘇から流れ込む白川、熊本市内を流れる坪井川、そして南より緑川と3本の河川から栄養が供給される豊かな海です。
地域の産業としては、温暖な気候に恵まれていることから干拓された平地を利用したハウスで栽培されるメロンやレンコンの産地としても有名です。
(2)漁業の概要
沖新漁業協同組合は、正組合員296名、准組合員103名合計399名で組織されています。主な漁業は、ノリ養殖業、アサリ採貝業、クルマエビなどを対象とした漁船漁業などです。
その中で最も盛んなのがノリ養殖業で、現在44経営体が養殖しています。
養殖方法は、支柱式と浮流し式を併用していますが、生産の主力は浮流し式です。
沖新漁協は、熊本県の中でも大きな浜のひとつであります。37歳以下の後継者は、現在19名おり、若者が多く浜に活気があります。
平成24年度の生産高は枚数で約1億7千万枚、金額で約14億2千万円と枚数では熊本県の約18%を占める大きな浜です。
(3)研究グループの組織及び運営
私の所属する沖新漁業協同組合には、海苔専門部会、女性部、後継者クラブが組織され、連携しながら活動しています。
これらの組織は、組合からの活動費で運営されています。